懐中時計修理の専門家です
古い懐中時計があるけれど、どこに修理の相談をして良いかわからない。
お店に送ったのに、古すぎる・部品が無いということで断わられてしまう。
こういったご経験はありませんか?
古い懐中時計があるけれど、どこに修理の相談をして良いかわからない。
お店に送ったのに、古すぎる・部品が無いということで断わられてしまう。
こういったご経験はありませんか?
もし懐中時計の専門修理をお探しでしたら、ぜひ当店までお声をおかけください。
懐中時計であれば、1900年前後が懐中時計が使われていた全盛期ですので、時計は古くて当たり前。
メーカーには部品はありませんので、部品が手に入りにくいのも当然の話です。
当店にご依頼をいただければ、そのような「当たり前」の理由で、ご依頼をお断りすることはありません。
当店は、「時計をまた動かしてあげる」ことを第一に、必ずお預かりをした時計に目を通し、一つひとつの時計と真摯に向き合います。
どのような懐中時計をお持ちですか?
メーカーはお判りでしょうか?
懐中時計のメーカーがわかるものであれば、ほぼ全ての懐中時計が修理できる可能性があります。
その理由は、当店ではロレックス・オメガ・ロンジンといったスイスメーカー、またウォルサム・エルジンといったアメリカメーカーも、懐中時計時代の資料を取り揃えています。
資料からお持ちの懐中時計の型番・キャリバーを調べることが可能で、それを元に、海外から直接、部品の調達が可能です。
機械の判別が可能なものであれば、例え機械自体が使えない・修理のできない状態であっても、機械自体の取り寄せをさせて頂くことも可能です。
また制作・手を掛けることのできる部品であれば、部品自体の制作や補修も可能です。
懐中時計など古い時計の修理で、最も問題になるのが、部品が手に入らないことですが、当店が最も強みのある部分になります。
修理に際して問題になるのは、修理できるかどうかではなく、部品の取り寄せや機械自体の交換が必要な場合の金額的な面。
メーカーのわかる時計であれば、当店で修理のできる可能性は90%以上です。
100件のご依頼があれば、90%以上は修理可能ということでお見積りを差し上げています。
修理が可能とお伝えした案件については、ほぼ100%に近い割合で修理ができています。
形見分けなどで懐中時計を手に入れられた場合、また昔の家を片付けていたら懐中時計が見つかったなど、よくご相談を頂くケースです。
懐中時計が一般的な「時計」として使われていたのは100年程前のお話で、その時計の持ち主が当時使われていたのも数十年も前のことでしょう。
機械を開けてみれば、汚れていたり油が無いのは当たり前。
「時計が動いていない」、これは当然で、動いているものなら、よほど保管状態が良かったと考えられます。
動いていない時計、またメンテナンスをされていない時計を、修理・オーバーホールさせて頂くのが当店のお仕事。
動かしてあげたい時計をお持ちでしたら、お気軽にご相談ください。
基本的には、ぜんまいやガラスなどの消耗品、制作のできる部品については、メーカー名の無い懐中時計でも対応可能です。
メーカー名のわかるものであれば、部品はもちろん、時計によっては機械自体を海外から直接取り寄せることも可能です。
懐中時計時代に国内に入ってきたメーカーとしては、シーマ・タバン・ウォルサム・ロンジン・エルジン・オメガなどが多く、ご依頼を頂くことの多いメーカーですが、このようにメーカー名のわかる懐中時計であれば、取り寄せ自体も難しいものではありません。
ただお店の中には、古いだけで時計自体を確認せずに「部品無し」ということで返却しているケースも多々ありますので、詳しくは拝見して、本当に部品が必要かどうかの確認をさせて頂きます。
懐中時計のぜんまいは、腕時計のぜんまいとはサイズも長さも違うため、一般の修理店では、ぜんまい切れでも修理を断られることが多々あります。
当店では、古い大型から小型の懐中時計のぜんまいも揃えていますので、どのようなサイズにも対応可能です。
取り付け部分も、時計に合わせて加工可能です。
懐中時計の風防には、時計に蓋のあるハンターケース用の薄型、蓋の無いオープンフェイスで厚みのあるもの。
時計のサイズによっても、風防の大きさは0.1ミリ単位で違います。
特に蓋付きの懐中時計の場合、蓋を閉めた際に蓋に当って割れてしまわないように、風防自体の高さも合わせる必要があります。
当店では、懐中時計のサイズを問わずご用意できます。
リューズも腕時計とはまったく違いますので、普通の修理店には置いていないものになります。
時計のリューズといえば消耗品で、懐中時計時代も同様でした。
リューズや巻くための芯棒が欠損していても、リューズのご用意も、巻き芯自体の制作も可能です。
リューズが芯ごと抜けている場合は、機械側で留めるための部品が折れている可能性があります。
白色の艶のある文字盤は陶製・エナメル製で、割れやヒビは、お皿のようなもので補修することができません。
穴が開いて下地の銅板が見えているような場合は、その箇所を下記の写真のように埋めてわかりづらくすることは可能です。
ただし、まったく同じ色合いにはなりませんので、下記の写真のように目視できる程度に留まります。
表面上の汚れやゴミについては、綺麗に取ることができます。
金属製の文字盤で、変色がある場合は、表面の塗料の劣化や腐食であることがほとんどです。
汚れやゴミは取ることができますが、変色・腐食部分は変わりません。
緑青は落とすことができますが、除去した部分は跡として残ります。
どうしても綺麗にしたいという場合は、現在のデザインを元に、新しく作り直すという方法は取ることができます。
メーカーによっては、金額はかかってしまいますが、状態の良いものに交換してあげられる可能性はあります。
長い年月が経ってしまっているため、何かの拍子に針が折れてしまっている場合や、その当時、部品の代替えの利きにくい時代であったことや、時代が腕時計に変わってしまったこともあり、針がないままの状態になっているものもよくあります。
当店の場合、懐中時計の形やデザインを拝見できれば、それを元に、元の針の形や色などもおおよそわかります。
折れた針が残っている場合は、その針のデザインに合わせて、昔の針を取り寄せることも可能です。
比較的よくみかける先端がスペード型になったもの、豪華な形の針、細い葉のように中央で少し広がるタイプなどデザインにも種類があります。
針と時計に取り付ける箇所の穴のサイズと深さという点で、合わせることが非常に難しいものでもあります。
素材や傷の深さや箇所によって、研磨によって均す、もしくは見えにくくすることができるかもしれません。
ただし、金張りやメッキについては、研磨によって下地が出てしまいますので、お預かりをして素材の確認が必要です。
メッキの剥がれや下地が出ている場合は、素材によりますが、全体的にメッキをし直すことも可能です。
写真はクロームメッキのケースですが、左側はメッキの剥がれてしまった状態。
右側は一見すると綺麗な銀色ですが、拡大すると細かな緑青が出てメッキが剥がれ始めています。
戦時中の貴金属の供出で、ケース自体が無くなっているもの、またはご祖父母様から「戦時中にケースが変わってしまった」というお話をお聞きでしたら、その当時の金や銀といったケースを手に入れてあげることも可能です。
ケースが供出されてしまったものは、その多くがクロームメッキのケース等、当時安価で手に入るものに変わっています。
表面的なメッキの施されたもので、メッキの剥がれが見られることが多く、金や銀といった貴金属のケースではありませんが、ニッケルなどの表面・内側も同じ素材であるケースに変えて頂くことでも、その外観や雰囲気はまったく変わります。
ハンターケースの場合は、蓋の蝶番部分の破損、ケースバネの破損、もしくは蓋自体の摩耗が原因です。
手を加えても良くならない場合もありますので、ご相談いただく時計の状態によります。
金もしくは銀であれば、蝶番部分を再生することも可能です。
機械の変色は、金属の表面的な変色や、錆びが原因です。
当店では、「機械を良い状態で残す」ことを目的としていますので、表面を研磨するようなことは致しません。
機械の表面は、素材や仕上げ・経年の状況によって、個々に違った状態になっています。
「機械を見る」ための仕上げはしませんので、洗浄で取れる汚れは綺麗になりますが、金属自体の変色や錆びを取った跡は残ります。
メーカーやキャリバーのわかるものでしたら、古い懐中時計でも取り寄せが可能な場合がありますので、交換という形で対応が可能です。
制作についてもできる限りはさせて頂きますが、すでに制作に失敗し悪い形で取り付けられている場合、折れている箇所が悪い等、製作が難しい場合もあります。
鍵巻き式の懐中時計で、鍵巻きが無い場合は、サイズにあった鍵をご用意できます。
またボタン式(ダボ押し)のボタンが欠損している場合は、ボタン部分の制作が可能です。
ミニッツリピーターやクロノグラフ、マルタ十字付きなど、修理も部品の制作も行います。
ただ基本的には10万円を超える修理になります。
懐中時計の場合、メーカーによって・必要な部品や作業によっても大きく変わります。
お預かりするものでは、金額的には4万円程度から。
年代的に、ぜんまいはへたり(必要な力が出せない状態)になっていることが多く、かなりの割合で交換になりますので、追加費用が必要になるとお考えください。
状態が悪い物でも、手をかけ料金をかければ、しっかりと動くようになり、見違えるように綺麗になります。
ただご希望が多くなり作業量が多くなるほど、それだけ金額もかかります。
懐中時計もそうですが、機械式時計は、定期的にオーバーホールというメンテナンスを受けて頂く必要があります。
車の車検をイメージしていただくと良いでしょう。
懐中時計は特に、構造上密閉性が低いため、油切れや汚れ・ホコリが溜まります。
またオーバーホール時の油は時間の経過とともに揮発・固化し、油の無い状態で動かすことで、少しづつですが摩耗も起こります。
定期的なメンテナンスを受けて頂くには、それだけの費用がかかりますので、その点をご理解いただいた上で修理をしてあげてください。
あまり費用をかけたくない、使わないものであれば、せっかくの時計ですが、そのまま記念に飾っておいていただくのも1つの手です。
より良い状態で残してあげたいということでしたら、部品の錆びは進行してしまいますので、一度サービスを受けた状態で、保管をしておくというのも良い選択肢です。
作られた当時をご想像いただければ、どのような時代であったかはご想像いただけるかと思います。
出せる精度には限りがある上に、個体として、姿勢や揺れによる誤差、磁気や衝撃・水を防ぐという機能もありません。
そのような点もご理解ください。
懐中時計を使うことの楽しみや、譲られた方との思い出という価値は、測れないほど貴重なものです。
ただテレビの鑑定番組でご覧頂くような、驚くような価値のあるものは稀で、お店で販売される金額とオークションなどで個人で売買される金額は違います。
金額的な価値はお求めになられずに、時計のそのものをお楽しみ頂くことをお勧めします。
時代の新しい時計と違い、懐中時計の時代は、同じ部品でも組み立て時に少しづつ手を加えていたような時代です。
修理に際しても、一つひとつの部品を手洗いし、長い年月による劣化や摩耗などを考慮し、繊細な矯正・調整をしながら仕上げていきます。
部品一つを取っても、海外メーカーであれば海外から取り寄せますので、修理費用は安くはなりません。
修理ができるのかどうか、どのくらいの費用がかかりそうなのか、まずはお気軽にご相談ください。
できるだけ詳しい情報がわかると助かりますので、お分かりになる範囲で、こちらのメールフォームからご相談頂けると幸いです。
基本的には、メールを頂いたあと、お写真を拝見させて頂ければ、より詳しくご案内できますので、よろしくお願いいたします。